ゆっくり終活する日々

老後お一人様の過不足なく小さく暮らす生き方を探る話などを、思いつくままに書き綴ります。

60代半ばでやってきたお一人様暮らし。
幸い、先に引きずる病気はないけれど、腰痛や、加齢によるケガ・事故の心配をしなきゃならないお年頃。
節税対策の法人で貸付不動産を運用しつつ、お一人様で終活しながらシンプルに暮らす日々の喜怒哀楽日記です。

空室になったからできたこと、その費用対効果

昨年末から半年くらい、こっちの物件が埋まればそっちが空く状態だったけど、この頃は落ち着いて穏やかに過ごしてもらってる。


元からいる住人さんは、桜から始まる花の時期をよく覚えていて、バラにめがけて人を招いたり、写真を撮ってSNSにあげたり、庭のデッキで昼寝したり、思い思いに楽しんでくれている。


この春に入居の住人さんは、花が咲き緑が濃くなりだしたころから、おずおずと敷地内や庭の探検を始めて、ひとしきりわーきゃーと喜んだのち、知り合いを招いてみせびらかし、BQパーティーを開いて自慢してる。


緑が濃くなって住人さんが敷地内を愛でてくれるこの時期は、こうあって欲しいと描いた通りの構図になり、大家冥利に尽きる一瞬(*^^*)


木陰のデッキで昼寝なんてほんの一時しかできないけど、気持ちよさそうに、満足そうに寝てる姿を見てると、昨今よく見かける床置き式ハンモックでも買って、デッキに置いてあげようかと思う。



昨年12月からこの4月までの半年の間に4戸の空きが出て、いまは一先ず満室。


空室だった頃に、仲介業者さん目線での意見も聞き、入居希望者さんにアピールできる点をアップグレードしてみた。


主照明だけだったのを基本的に全室に違和感のない照明を取り付けたり、目線の先に他家の窓もなく通路にも面してない窓にもブラインドを取り付け、右開きの冷蔵庫しか置けない部屋には冷蔵庫も設置した。
1坪ほどの吹き抜けに、床として機能させながら空気の循環を確保できるように、10mmピッチのすのこ状に床を張った。


やれればnet回線もフリーにしておいてあげたかったけど、アパートではなく長屋式の建物だったので、ランニングコストが高くてできなかった。


町内会と交渉して、敷地入り口にここ専用のごみステーションも設置できた。


少しづつ整えていき、おおよそ出来上がったころに内覧が増えはじめ、そればかりが魅力だったわけではないだろうけれど、順次決まっていった。


まぁ、新たにこういう工夫が加わったという事を、案内する仲介業者さんがアピールしてくれたのも大きいと思う。


4戸空いたうち、2戸は内覧はそこそこあったけれどなかなか決まらず、手をかけ始め、階層が終わった後の内覧者さんが契約してくれた。


3月に退去の1戸は、退去の確認を終えてお見送りした直後に内覧だれて、明日から越して来たいというありがたい決まり方。
車2台分の駐車スペースが必要というので、リフォームの費用もなく空室期間もなく借りてもらったお礼の意味も込めて、駐車場1台分の費用をこちらで負担させてもらうことにした。
そもそも2台分借りられる賃貸物件はほぼない地区なので、住人さんは大喜び。
こちらもロスなく運用できたので大助かりというラッキーな話だった。


もう1戸も、退去後1か月の間にできる改装はして、情報を公開してすぐ契約。


結果論だから何とも言えないけど、仲介業者にアピールできたのが一番のメリットで、実際にかかった改装費用は1戸当たり10万そこそこ。


その費用を惜しんで空室が続くこと思えば、費用対効果の大きい出費だったといえる。


契約はしたけれど実際の入居は少し先、という入居者さんがあったので、1か月だけ4戸分の家賃収入がない月があった。
さすがにその月は家賃入金口座の入金額を見て、青ざめた。



時代の流れに沿った入居者さん目線のプチリフォームを、
うまく仲介業者さんにアピールできるよう工夫していく事の大事さが分かった。



入居希望者さんが何よりもまずお客様だけれど、入居時においては仲介業者さんも大事なお客様なんだという事も分かった。


大家業はサービス業。
お客様に喜んでいただいてはじめてお金になる。
初心を忘れないよう、日々庭掃除に精を出そう。





 



×

非ログインユーザーとして返信する