弟と資産を引き継ぐ話をした
半年ぶり位に弟が訪ねてきてくれた。
やつはいま、定年前の地方勤務で単身赴任。
この春、戻れるかと思っていたら保留されちまった・・・と。
宮仕えはつらいね、と慰めたら、
あんたも一人でここを維持してくのも大変だね、と慰め返された(^^;
私には子供がいなくて、両親もとうになく、親族は弟だけ。
弟には子供がいるから、運用してる資産は、私→弟→子供たちと順に申し送られて、相続していくことになってる。
が。
60代半ばともなると、どっちが先かなんて、見当もつかなくなる。
これまでは弟に手持ち資産の運用方法を説明してきたけど、考えてみれば、たった3歳しか違わない弟に説明するより、弟の子供たちに説明しておくほうがずっと現実的な話。
資産は法人で運用しているから、相続の心配はほとんどないけど、法人で運用していくノウハウと、実際に資産を管理していく現実を、弟の子供たちにはちゃんと見ておいてもらわなきゃならない。
その上で引き受けた後は、現金化するのでも、運用していくのでも、その時代に合わせた自分たちのやり方を決めればいい。
子孫に美田を残すべからずとはいっても、あえて残すというのではなく、自分の親から受け継いだ部分も含め、自分が働いて暮らしてさらに残ったものは、受け継ぐ者たちが有効に使ってほしいと思う。
そういう話を、お互い年取ったもんだねーとか言いながら、ぽつりぽつりと話した。
暮らしに困らない程度の年金でもあるなら、なまじな資産なぞ、あるほうが大変だよね、と、罰当たりに苦笑いした。
住まいの近くに今が盛りに満開の吉野桜。
ちらりほらりといい感じに散り始めていた。
桜のように潔く散る、なんて生き方は、ニンゲンには、なかなか出来ないもんかもしれない。